アクアリウム

『スジエビ』のビオトープでの役割解説!夜のビオトープ観察【メダカ・ミズユキノシタ】

【前回】暑さ対策から2週間後!水草・メダカ観察と新たに植物追加!【ミズユキノシタビオトープ】

これは、暑さ対策を行った少し後くらいの光景です。▼
ビオトープの暑さ対策と浅瀬改良!ユキノシタビオトープひとまず完成!

ミズユキノシタの古い葉には、アオミドロが包み込むように生えています。

レッドファイアーシュリンプ(ミナミヌマエビ)はコケを食べますが
アオミドロのような頑固なコケを食べるのはあまり得意ではありません。

ヤマトヌマエビならこのようなコケも食べるのですが
淡水では繁殖しないため、ビオトープ向きではありません。

そこで活躍してくれるのがスジエビです。

水槽環境だと、コケが少なく他の生体を襲ってしまう事がありますが
ビオトープのようなコケが無限に湧くような環境であれば
生体はほぼ襲わず、コケを優先的に食べていきます。

エビ達は、夜行性なので昼よりも夜の方が元気に活動しています。

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スジエビのビオトープでの役割

彼らは、常に何かを食べている生き物なので
コケがない環境では、あっという間に飢餓状態になってしまいます。

特にスジエビは雑食性なので、飢餓を満たすために
混泳相手を襲うのは必然となってしまいます。

しかし、ビオトープのようなコケが常に沸き餌に困らない環境であれば
彼らは脅威の存在ではなく、生態系の一部として心強い味方となります。

ちなみに、この夜の光景はイワヒバとシノブを植え付けた後の光景です。▼

ミズユキノシタはさらに生い茂り、コケも前より減ったような気がします。

ここでもスジエビが、忙しくツマツマしています。

アクアリウムでは、エビはタンクメイトや生餌として脇役にされがちですが
ビオトープという環境では全ての生き物が生態系の主役として活躍します。

本来の役割を与えることで、飢餓でむやみに他の生体を襲うことはなくなります。

 

水中の掃除屋

ちなみにスジエビはコケ取りだけではなく
生き物の死体を片付けるスカベンジャー(腐肉食)としての役割も持っています。

スカベンジャー(腐肉食)とは
腐肉食(ふにくしょく)または屍肉食(しにくしょく)は
動物の死体(動物遺体)を主たる食物とする性質を持つ、肉食の一群で
狭義では腐敗したあるいは腐敗が進行した肉を食物とする食性。
ハイエナやハゲタカなどがこれに該当します。

これらを雑食的に食べることで水域を綺麗に保ちます。

また、ボウフラ・アカムシ・生まれたばかりのヤゴのような
外部から来る小さな昆虫なども食べます。

特にヤゴはメダカの天敵にもなりますが
そのヤゴを適度に食べ、ビオトープ内で増えすぎないようにしてくれます。

さらに一週間後

こちらはさらに一週間後の夜の様子です。

ミズユキノシタがさらに生い茂って
エビ達は水面付近でツマツマしています。

スジエビたちの食欲はとても凄く、アオミドロなどのコケは
ほとんど目立たないくらいまで減りました。

古い葉にアオミドロがビッシリついていたミズユキノシタも
現在ではほとんどなくなり、とても綺麗な状態になりました。

スジエビたちが食べない残った茶ゴケなどはヒメタニシたちが食べていきます。

このレッドファイアーシュリンプは、しきりにお腹をわっさわっさしています。

もしかしたら抱卵しているのかもしれませんね。

あまり明るくし過ぎるとメダカたちも眠れないので
この辺で寝かせてあげようと思います。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

【次回】▼

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ゲーム・アニメ・漫画・映画などの娯楽や園芸・ペット飼育と少しの筋トレをこよなく愛するインドア派。