アクアリウム

ビオトープに『腐葉土』を使ってわかったこと!メリットとデメリット

今回、ミズユキノシタをメインとしたビオトープでは
底床に「腐葉土」を使用しています。

使った理由としては、「より自然のため池のような環境を再現したい」
「ミズユキノシタに良い環境になるのでは?」「微生物が湧きやすい?」
などの思惑がありました。

赤玉土やソイルなどとは違い、すぐに立ち上げるのには向きませんが
長期間かけて立ち上げることを想定すれば
腐葉土でも良いのではないか、と思い使用しました。

そこで、今回は
腐葉土を使った感想・メリット・デメリットを解説しようと思います。

腐葉土を使った感想

ミズユキノシタ(ルドウィジア・オバリス)に関しては
以前、何度かソイル(アマゾニア)を使ったり、園芸用の土を使ったりして
池で水中長期維持に挑戦したのですが
最初こそぐんぐん育ちますが、次第に衰退して絶滅してしまう事がほとんどでした。

そこで、土を実際にミズユキノシタが生育しているであろう
「溜め池」などの、水底に枯葉が堆積するような環境に近づけるため
腐葉土を使用しました。

小さい粒は全てミジンコです。

使用してみた感想では
ミズユキノシタの育ちは結構良く、ミジンコなどの微生物も
非常に湧きやすい環境となりました。

メリット

ミジンコなどの微生物が湧きやすい

ミジンコなど、メダカの餌となる微生物が沸きやすいです。
そのため、メダカが餌に困ることはほぼありません。
腐葉土はミジンコ培養などにもよく使われるため
ミジンコにとって、とてもよい底土なのではないかと思います。

水草が良く育つ

こちらもピグミーチェーンサジタリアオグラノフサモなど
各種水草が良く生育しています。
また、今のところミズユキノシタも問題なく成長を続けています。
まだ立ち上げたばかりであるため、これからも観察していきます。

デメリット

腐葉土からガスのようなものが発生する

腐葉土の発酵が進んでいるのか
底土の中にガスのようなものが発生して腐葉土が浮き上がってきます。

たまに手で押して土の中のガスを抜いていますが
もし同じくビオトープで腐葉土を使う予定がある方は
冬の間などを使って半年くらい腐葉土を水に沈めて
発酵が完全に終わるまで待つか、荒木田土に混ぜ込むようにして使う
または赤玉土を上に敷き、重りにするのが良いと思います。

この問題は、最終的に赤玉土を上から被せて重りにして解決しました。
水草が下の腐葉土部分に根を張り、ぐんぐんと育っています。

水がブラックウォーター化しやすい

腐葉土から出るタンニンの影響で、ブラックウォーター化しやすいです。
生体にとっては良い環境かも知れませんが
観賞的には少々見づらくなります。
こちらの問題は、井戸水のかけ流しを行うと解決しました。

まとめ

今回は、ビオトープに腐葉土を使った感想・メリット・デメリットを解説しました。

ミジンコなどの微生物には非常に有効
水草も元気に育つため、生体にとっては
とても良い底床の一つではないかと感じました。

一方で、ビオトープの立ち上げに時間がかかる
ブラックウォーター化するガスが発生して底土が浮くなどのデメリットもあるため
短期立ち上げには向かない土だとも感じました。

しかし、冬の間などを活用して長期で準備して立ち上げていくビオトープであれば
腐葉土も充分にビオトープの底土として機能してくれるようです。

もしくは、下に腐葉土を敷き、上に赤玉土を被せるといった
地層のような構造であれば浮く心配もないかなと感じました。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

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