アクアリウム

ビオトープにおすすめな生体!メダカやエビ以外にも飼える生き物

春~夏はとても過ごしやすく
雨も多いので、動植物も非常に育ちやすい季節です。

この時期にビオトープを始めた
または始めて見たいという方も多いのではないでしょうか?

今回は、日本(関東以南)のビオトープ環境(屋外)で飼育できる生体を紹介しようと思います。

メダカ

「ビオトープ」と言えばやはりこの生体です。

生きられる水温も0~35℃と非常に幅広いです。

原種のような慣れ親しんだものから
数万円もする非常に高価なものまで
現在ではさまざまな品種が存在し、とても選択の幅が広いです。

メダカ自体、生命力はとても強いのですが
中でも混じりっ気のない原種メダカと呼ばれる「クロメダカ」
一番丈夫だと言われています。

ミナミヌマエビ類

アクアリウムではコケを食べることで有名なエビです。

一度環境になれれば簡単に増やす事が出来ます。

こちらもメダカに近い生命力があり
水温も0~30℃あたりまで耐える事ができます。

エビ類は導入時、水温変化に大変弱いため
水合わせは1時間以上かけて慎重に行いましょう。

赤いレッドチェリーシュリンプ・レッドファイアーシュリンプ
青いベルベットブルーシュリンプ
ルリーシュリンプなど、こちらもさまざまな品種が存在します。

ただ、別の品種同士の混泳飼育はあまりお勧めしません。
混ざりあった結果、最終的に普通のミナミヌマエビに先祖返りしてしまう可能性が高いです。

ちなみに、現在日本のショップで流通・自然下で採れるミナミヌマエビと呼ばれるエビ
9割以上が日本に帰化した「シナヌマエビ」だと言われています。

ヒメタニシ

コケ取りで有名な淡水巻貝です。
田んぼにたくさんいるのを見たことがある人も多いのではないでしょうか?

非常に丈夫な生体で、0~30℃以上の水温でも耐える事ができます。
5℃以下になると冬眠に入ります。

また、コケを普通に食べるだけでなく
濾過摂食と呼ばれる方法で水中の有機物も食べるため
グリーンウォーターを防ぐことができます。

他にも、オオタニシ・マルタニシ・ナガタニシがいますが
こちらは高水温に弱いため
水温が高くなりやすい日照時間の長いビオトープでは不向きです。

ちなみに、モノアラガイ・サカマキガイ・スクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)を
タニシと呼ぶ方もいますが、これらは本来のタニシとは無関係です。

マドジョウ

田んぼや用水路など様々な場所で見られるドジョウです。

生命力も非常に強く、0~30℃の低水温・高水温でも生きられます。

また、「ヒドジョウ」というオレンジ一色の白変種も存在し
人工繁殖されたものが観賞魚として流通しています。

底砂に潜る習性があるため、水草を多く植えてある環境では
掘り返される可能性があるため注意です。

スジエビ

藻・コケ・枯草・昆虫・死肉など
幅広く食べる雑食性のエビです。

室内のアクアリウム環境では、数が多いと
同居の生体を食べてしまうケースがありますが
これはスジエビが常に何かを食べていないとすぐに飢餓状態になってしまうため
外部から与えられる餌以外に直近で食べられるものを見つけた結果です。

ビオトープでは常にコケや藻が発生し続けるため
室内水槽と比べて同居の生体を襲うという事は非常に少なくなります。

また、産まれたばかりのヤゴ(トンボの幼虫)を捕食したりもします。

ミナミヌマエビに比べて高水温に少し弱いため注意が必要です。

カワニナ

主にコケや枯れた水草・死んだ生体などを食べます。

蛍の幼虫の餌として有名ですが、やや汚い川などでも生きる事ができます。

こちらはタニシとは違い、濾過接触は行いません。

また、タニシよりもやや高水温は苦手です。

アカヒレ

メダカ同様、非常に丈夫な生体です。
水温は0~30℃まで耐える事ができます。

また、温和な性格な魚でメダカと同居させることもできます。

日本のビオトープ環境でも簡単に繁殖させることができます。

ちなみに原産地の中国の自然下では絶滅したと言われています。

カワバタモロコ

日本の淡水魚の中では小型で、約3~4㎝程度の魚です。

性格は温和で、自然下ではメダカと群れることもあるようです。

25℃前後が適温で、30℃以上になると耐えられなくなるため
半日陰や高温対策をしたビオトープの方が向いています。

絶滅危惧種に指定されており、流通量はやや少なめです。

ラムズホーン

熱帯魚水槽で良く飼育されている貝類ですが
実は非常に生命力が強く、5℃以下や30℃以上の水温にも耐える事ができます。

他の貝ほどではありませんがコケを食べます。

生命力がとても強く、帰化する可能性もあるため
ビオトープで飼育するときは近場の川や池などに逃げ出さないよう
気をつけて管理しましょう。

チョウセンブナ

名前に「フナ」と付いていますが
正確にはフナではなく、ベタやタイワンキンギョの仲間です。

水温は5℃以下~35℃とメダカに近い水温の幅を持っています。

行動範囲は狭く、比較的温和ですが
繁殖期の6~7月は少し気性が荒くなるため
他の生体と同居させる場合は広めの環境が推奨です。

ベタのように人に慣れやすく、餌を与えると寄ってきます。

20世紀初めに朝鮮半島から移入されて
飼育施設が洪水によって流失し、帰化したそうですが
現在では都市化や整備によって生息数を減らし
外来種でありながら絶滅危惧種という数奇な運命を辿っている魚です。

流通量は少なめです。

コリドラス パレアタス(青コリ)

熱帯魚のコリドラスの中で一般的な種類です。

実は低温に強く、0℃の水温でも越冬することができます。
高水温は30℃程度まで耐える事ができます。

性格は温和で同居の生体を捕食することもなく
一緒に飼育することができます。

ゴールデンバルブ

こちらも熱帯魚として流通している魚で
大きさは約5~6cm程度です。

5℃以下の水温でも越冬することができ、高水温は30℃まで耐えます。

性格はやや気性が荒く
狭い環境だと他の生体に攻撃してしまうことがあるので注意です。

まとめ

今回は日本(関東以南)のビオトープでも飼育できる生体について紹介しました。

これからビオトープを始める方の生体導入の参考になれば幸いです。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

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