皆さん、ビオトープに興味はありますか?
室内の水槽とは違い、うまく作れば全く手を加えることなく
ほぼ放置状態で生体を飼育できたり
カエルや虫など外からの生き物を迎え入れて自然の営みの手助けをして
その光景を眺めるなど、いろいろな楽しみ方ができるのがビオトープの魅力です。
そこで今回は、今までビオトープを作って後悔した事・やって良かった事を紹介します!
後悔した事
容器を使わずに陸地・浅瀬を作る
![](https://raidenentertainment.com/wp-content/uploads/2021/08/IMGP1480.jpg)
直接植物を植えるような構造
自然の川や池のように人工物を使わず
土を土手のように盛り上げて、石で土留めをして陸地を作った状態。
確かに最初は自然感があって良いのですが
植物が育つと次第に土から根や子株が湧き出てきて水中を侵食し始めます。
特に、カンナやタデのような根が強い植物を植えると
夏には水中が根で覆いつくされてしまいました。
このような陸地を作る場合は、あまり根を張らない小型の植物を植えるか
そもそも根がない苔類中心で育てた方が良いと思います。
また、作り直そうと思った時にほぼリセットしないと作り直しができないなど
気軽に手を加えられないのもデメリットです。
陸地・浅瀬を広げすぎる
水辺植物をたくさん植えたくて陸地・浅瀬を多く作りすぎてしまい
結果的に魚が泳ぐスペースが狭くなり、生体を導入しずらくなってしまいました。
植物中心で育てるならこれでもいいと思いますが
メダカ飼育など生体導入もセットで楽しむのであれば
水辺植物は欲張らずに絞った方が良いです。
これはビオトープ自体の広さとも相談だと思います。
ビオトープを大きくし過ぎる
最初はプラ舟ひとつで作っていたのですが
調子に乗って塩ビパイプを繋げて徐々に大きくして
最終的にプラ舟5個連結の大きなビオトープを作りました。
最初は広い環境でビオトープを運用するのが楽しかったのですが
時が経ち、場所に不都合が出てきてビオトープの場所を移動しようと思った時
「ビオトープがでかすぎて移動不可能」という状態になってしまいました。
頑張れば移動できるかもしれませんが正直かなりの重労働になります。
仮にビオトープを撤去しようと思った時も、増設したプラ舟が大きすぎて
処理ができない事態になるので大型化しすぎるのはあまりお勧めできません。
欲張って色んな生体を入れすぎる
![](https://raidenentertainment.com/wp-content/uploads/2021/08/3704219_s.jpg)
メダカだけでなく、カワバタモロコ・アカヒレ・アラバマレインボーシャイナーなど
越冬出来て温和な魚を多く入れて飼育していました。
その世代の魚が暮らす分には特に問題はありませんでした。
しかし、メダカの稚魚のような逃げ足の遅い魚は他の魚の標的にされていたようで
メダカは繁殖せず世代を残せないまま消えてしまいました。
一応水草は生い茂っていたのですが、増える気配はありませんでした。
メダカの繁殖を目指すのであれば、他の魚類との混泳は避けて
メダカのみの飼育にした方が無難だと思います。
ちなみにアカヒレの稚魚は混泳環境でもわりと簡単に増えていきました。
デンジソウ(ウォータークローバー)
![](https://raidenentertainment.com/wp-content/uploads/2021/08/1555763_s.jpg)
いわゆるランナーで増えるタイプの水草。
デンジソウやウォーターポピーのような水草は成長速度が非常に早く
ランナーで子株をどんどん増やして最終的に水面をギッシリ葉で埋め尽くし
水中も茎と根で埋め尽くしていきます。
何か成長を抑制する策を講じているのでなければ
ただ「かわいいから」という理由で気軽に植えるべきではありません。
一度植えてしまえば環境の維持に非常に手が掛かり、眺めるだけでは済まなくなります。
やって良かったこと
陸地・浅瀬をコンパクトにする
![](https://raidenentertainment.com/wp-content/uploads/2021/06/3d3d5cefcceb8ee02a69a22de4305105-32.png)
陸地を狭めることで水域を広げて魚などの生体が移動できる範囲を広げました。
メダカなどの魚類がのびのびと移動でき、稚魚や稚エビが増えた時も
泳ぐスペースが広いので逃げやすくなります。
陸地や浅瀬部分に植木鉢・容器を使用
![](https://raidenentertainment.com/wp-content/uploads/2021/06/3d3d5cefcceb8ee02a69a22de4305105-1-scaled.jpg)
容器に植え付けることで植物の根や子株の暴走を防ぎます。
外見が人工的で気に入らない場合は、石や流木などを積み上げて隠すこともできます。
また、カキツバタや睡蓮のような定期的に植え替えの必要な植物は
この方法の方が圧倒的に管理がしやすいです。
さらに配置が気に入らなかったり、少し配置を変えたい場合は
容器を移動させるだけなので簡単にビオトープの作り直しができます。
腐葉土を使用
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底床に腐葉土を使用することで水草の成長が非常に良くなりました。
特に現在はミズユキノシタを中心に育てていて、以前は成長した後に次第に衰退していき
いつの間にか消えてなくなっていたのですが、現在は衰退せずに
水上にどんどん茎を伸ばして成長を続けています。
さらにミジンコなどの微生物も良く繁殖するようになりました。
微生物が大量にいるため、メダカたちが餌に困ることがなくなり
放っておいても飢えずに繁殖までするようになりました。
ただし、腐葉土単体で使用すると土の中でガスが発生して
土全体が盛り上がるように浮いてきてしまうので
腐葉土の上に赤玉土を被せて重り代わりにするのがおすすめです。
井戸水のかけ流し
![](https://raidenentertainment.com/wp-content/uploads/2021/08/22020488_s.jpg)
井戸水をかけ流しにすることで、ビオトープ内の水が徐々に入れ替わるので
ビオトープ内の不純物も徐々に外に流れていき、常に水は澄み渡ります。
また、溢れた水によってイワヒバやハイゴケなどの陸生植物にも水が行き渡り
特に手を加えなくてもビオトープ内の環境は保たれます。
あまり水を出しすぎても地面が水浸しになってしまうので
4mmホースやコックを使って点滴のように足し水しています。
ちなみに、井戸水というと井戸そのものや年代物のポンプ式をイメージする方も居ると思いますが
我が家の井戸水は地下から水をタンクで組み上げている以外は普通の水道と見た目は変わりません。
まとめ
今回は、今までビオトープを作って後悔した事・やって良かった事を紹介しました。
「後悔した事」はあくまで自分の経験なので
もしかしたらもっとうまく運用する方法があるかもしれません。
しかし初心者の方は無理に大きな環境で色々と詰め込んだりせず
まずは管理のしやすい手頃のサイズから始めても良いと思います。
これからビオトープを作る方
これから何かを導入しようとしている方の参考になれば幸いです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
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