ウツボカズラと言えば、食虫植物を代表する植物で
ポケモンの「ウツドン」「ウツボット」の元ネタとしても有名です。
熱帯の植物で、温室で育てるなど、他の食虫植物や観葉植物に比べて
育て辛いイメージがあります。
実際、食虫植物の中でも寒さに弱い品種が多く、暑すぎてもダメなど
気温管理が難しいものがほとんどです。
また、高地性や低地性など、原産地によって育て方が全く異なる種も存在します。
しかし同時に、ウツボカズラは交配種が非常に作りやすく
高地性と低地性を掛け合わせた「日本の気候に合った品種」なども存在します。
そこで今回は、寒さに強く、初心者でも育てやすい
比較的日本の気候に合ったウツボカズラの品種を紹介します。
ネペンテス アラタ(アラータ)
別名:ヒョウタンウツボカズラ
原産地はフィリピンで、現地では広範囲に自生しているウツボカズラです。
おそらく、日本で一番流通している品種だと思われます。
ホームセンターの園芸エリアなどで見るのもこの品種です。
日本で広く流通しているだけあり、寒さには比較的強いです。
霜が降りるほどの寒さでは枯れてしまいますが
気温10度を下回る頃に屋内にしまい、窓際のような明るい場所で管理すれば
温室がなくても越冬させることができます。
また、基本的に用土が湿った状態が理想ではありますが
乾燥にも比較的強く、乾燥しすぎて葉が丸まった状態でも
水を与えればすぐに復活します。
ネペンテス ダイエリアナ
大型のウツボカズラです。
ミクスタ(N. × mixta)とディクソニアーナ(N. × dksoniana)の交配種で
ペンテス交配種の中では最大級のツボを付けます。
ウツボカズラの中では非常に見ごたえがある大きさながらも
見た目に反して育てやすく、丈夫な品種です。
こちらもアラタ同様、冬場は室内の窓際管理で充分越冬させることができます。
ほとんどのウツボカズラがそうですが
直射日光のような強すぎる光は苦手なので
軒下など、半日陰で管理しましょう。
ネペンテス マキシマ (特に交配種)
こちらも大型のウツボカズラで
原種である「マキシマ」の管理方法はアラータと同じです。
特にマキシマの「交配種」は寒さに強い品種が多く
マキシマ×ノボリリュウなど、関東以南であれば
屋内にしまわなくても越冬してしまうほど非常に丈夫な品種が存在します。
ネペンテス トランカータ
マレーシア・ボルネオ・スマトラ・フィリピンが原産で
耐寒性はダイエリアナと同じです。
4~9月の生育期は日当たりが好きですが、強すぎる日差しは苦手です。
真夏だけは明るい日陰で、なるべく涼しく管理しましょう。
ネペンテス ベントリコーサ
ウツボカズラは食虫植物の代表的な一種で、
ボルネオ、スマトラを中心に生息する低温乾燥性タイプのウツボカズラです。
こちらも、屋外は厳しいながらも
屋内窓際で管理ができる初心者向けのウツボカズラのひとつです。
その他 関東以南で無加温室内越冬ができるウツボカズラ
- ネペンテス ベントラタ
- ネペンテス レディラック
- ネペンテス カーシアナ
- ネペンテス ソレリー
これらの品種が、関東以南であれば
室内無加温で越冬させることができます。
まとめ
今回は、寒さに強く、初心者でも育てやすい
比較的日本の気候に合ったウツボカズラの品種を紹介しました。
ウツボカズラは非常にユニークな見た目をしていて
普通に育てるだけでも面白い植物なので
まだ育てた事がない方は、一度挑戦してみてはいかがでしょうか?
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
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