サトイモのような独特な葉っぱと、品種によって様々な模様があり
トロピカルな雰囲気を感じられる植物です。
流通量が少ないのか、あまり目にする機会はありませんが
クワズイモやアロカシアとは違い、耐寒性もあり
日本の気候でも比較的越冬しやすく、育てやすい植物です。
今回は、コロカシアについて紹介します。
コロカシアとは
コロカシアはサトイモ科サトイモ属に分類される植物の総称です。
東南アジアのタロイモや、日本のサトイモもこれに含まれますが
一般的には海外のサトイモ(タロイモ)の園芸品種がコロカシアと呼ばれています。
高温多湿、日当たりのいい場所を好みますが、耐陰性もそれなりにあり
半日陰でも育てる事ができます。
しかし、やはり日当たりのいい場所の方が葉の発色が良いようです。
ギガンティアなど、一部大型品種を除くと
だいたい150cm程まで成長します。
耐寒性はそこそこあり、関東以南では屋外でも越冬することができます。
水を好む抽水植物の側面もあり、水辺に自生することも多く
ビオトープや池で抽水状態にして育てる事ができます。
水生植物のうち、水底に根を張り、茎の下部は水中にあり
茎か葉の少なくとも一部が水上に突き出ているものをいいます。
ヨシ・ガマ・マコモ・カキツバタなどがこれに該当します。
また、コロカシアには土の中で株(芋)が増えるタイプと
ランナーを伸ばして子株を増やすタイプがあります。
コロカシア | サトイモ科/サトイモ属 |
---|---|
耐暑性 | 強い |
耐寒性 | 弱い~普通 (関東以南では越冬可能) |
耐陰性 | あり |
育て方
- 置き場所
半日陰でも育ちますが、日光を好むので明るく暖かい場所に置きます。
日照が足りないと、葉が間延びして貧弱な株になったり
葉の色が綺麗に出なかったりします。 - 水やり
非常に水を好む植物なので、基本的にたっぷり水を与えます。
深めの鉢皿などを使い、腰水状態にすると管理しやすいです。
ビオトープや池などで抽水状態で育てることもできます。
冬の間は逆に水やりを減らして乾燥気味にした方が耐寒性が上がります。 - 肥料
肥料はあっても無くても良いですが、与えた方が成長が早くなります。
冬は肥料や毛の恐れがあるため、基本的に春~秋の成長期に与えます。
液肥や緩急性の肥料を与えましょう。 - 冬越し
耐寒性はそこそこあり、関東以南であれば庭植えでも越冬が可能です。
もし通常より厳しい寒波などで心配な場合は
室内に取り込み、最低5℃以上の場所で冬越しさせます。 - 増やし方
植え替えなどの時に株分けで増やします。
ランナーが出るタイプは、ランナーから出た子株を使用して増やす事ができます。
コロカシアの品種
- サトイモ・斑入りサトイモ
日本で栽培されている食用のサトイモです。
食用ですが鑑賞性もあり、斑入りの品種も存在します。
- イラストリス
イラストリスは筋の部分が緑色で、葉全体が黒っぽくなる品種です。
- ブラック・マジック
非常に濃い黒・または非常に濃い紫色をした品種です。
- ブラックランナー
ブラック・マジックに似た品種ですが
こちらはランナーを出して子株を増やします。
- ブラックコーラル
ブラック・マジックよりもさらに濃い黒になる品種です。
漆黒に近い黒さです。
- ギガンティア
コロカシアの中でも非常に大きくなる品種です。
- コナコーヒー
全体的に黒紫色をした品種です。
- コーヒーカップ
葉がまるでカップのような形状になる品種です。
- ファラックス
葉の中心部と筋が白っぽくなる品種です。
- ダイヤモンドヘッド
- ビッグディッパー
- ファンタネシー
葉脈が紫色になる品種です。
- ジャックス・ジャイアント
ギガンティアとは別の大型品種です。
- ブラック・ウォーター
葉ではなく、茎部分が黒くなる品種です。
- ブルーハワイ
葉脈が紫色になる品種です。
- モヒート
葉が迷彩のような模様になる品種です。
- レモネード
全体的に非常に明るい黄緑色になる品種です。
明るい葉色がとても綺麗です。
まとめ
今回はコロカシアについて紹介しました。
サトイモ科の植物の中ではとても育てやすく
様々な品種があるので、育ててみると意外と面白い植物です。
モヒートのようなカッコいい模様のものや
レモネードのような美しい発色のものもあるので
是非一度育ててみることをお勧めします。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
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