雑記

【知らないと危険!】未成年者の飲酒は何故禁止されているのか

「お酒は二十歳になってから」
コンビニ・スーパーやテレビなど、様々な場所で聞いたことがあると思います。

文字通り、「20歳になるまでお酒を飲んではいけませんよ」という事です。

では何故、未成年者の飲酒は禁止されているのでしょうか?

「法律で決められているから」と言われても本当の理由はわからないものです。

答える側も「禁止されているから」としか答えようがありません。

今回は「未成年の飲酒が何故禁止されているのか」について解説します。

未成年者飲酒禁止法

日本での20歳未満(未成年)の飲酒は未成年者飲酒防止法で禁止されています。

未成年者飲酒禁止法では、未成年者が飲酒をするのを制止しなかった場合
制止をしなかった親権者酒類を提供した販売業者が罰則を受けることになります。

一方、海外では飲酒ができる年齢は国によって違い
18歳以上から飲むことが許されている国も多くあります。

中には16歳から飲むことが許される国もあり、イギリスでは親が同伴していることを条件に
食事も一緒に頼むことを条件に16歳からパブでビールを飲むことができます。

逆にアメリカでは21歳以上にならないと飲酒ができないことが
ほぼ全ての州で定められています。

ちなみに、多くの国では成人年齢と飲酒が可能になる年齢が同じ
日本も成人年齢と定められている20歳に飲酒ができるようになります。

しかし、2022年4月から民法の改正で成人年齢が18歳に引き下げられますが
飲酒が可能になる年齢は20歳のままなので気をつけましょう。

成人年齢と飲酒可能な年齢が同じことから「お酒は大人の飲み物」であることが
ほとんどの国での認識です。

そんなお酒を未成年が飲んでしまった場合の身体への影響を解説します。

脳への影響

アルコールが脳に与える影響は様々ですが、脳の神経細胞に対する障害作用は
成人よりも未成年者の方が大きいのです。

人間の脳は11歳~12歳半で成長のピークを迎え、20歳前後までに成熟していきます。

しかし、そんな大切な成長期に飲酒をしてしまうと
アルコールによって記憶に関わる海馬に大きなダメージを受けてしまいます。

脳が小さく縮んでしまい、海馬の容積が減り、記憶力や集中力の低下を引き起こします。

成長が遅れる恐れがある

お酒の中のアルコールが、ホルモンのバランスに影響を与えます。

人間の身体には、成長するために必要なホルモンという物質があるのですが
アルコールによってそのバランスが崩れてしまい
男子や女子としての成長や働きが阻害されることがあります。

さらに、骨の成長にも悪い影響を与えます。

未成年者がお酒を飲むと骨密度が大幅に低下してしまい
骨の成長が遅れたり、とても折れやすくなってしまいます。

分解能力が低い

アルコールは胃と小腸で吸収され、血管を通して全身をめぐり
肝臓で分解されます。

アルコールが肝臓で分解される際、アセトアルデヒドという有害な物質が生成されます。

未成年者の肝臓は小さく、まだ発達の途中であるため
アセトアルデヒドを分解する酵素の働きが弱いため
有害物質がなかなか分解されずに体を巡り続け、脳や臓器へ悪影響を与えてしまいます。

また、分解能力が低いと一気飲みなどによる
急性アルコール中毒も起こしやすくなり極めて危険です。

アルコール依存症になりやすい

アルコール依存症になると、自分の意志で飲酒をコントロールできなくなり
体内のアルコールが切れると手の震え・不眠・発汗・動悸などの離脱症状が現れます。

どれほどの量を飲むと依存症に陥ってしまうかは体質や性別によって変わります。

しかし、アルコール依存症は飲酒開始年齢が早いほど陥りやすくなると言われています。

若いうちからアルコール依存症になってしまえば
今後の人生を左右するあらゆる可能性を失ってしまうことになりかねません。

社会への影響

1970年代、アメリカの29の州で飲酒年齢が21歳から18歳に引き下げられました。

その結果、若者の飲酒運転による事故や死亡件数が急激に増加してしまいました。

判断能力の未熟な未成年者の飲酒は、非行の増加や危険な性行動
不慮の事故に巻き込まれる危険性が高くなります。

また、記憶力や学習意欲の低下、不登校など学校生活にも大きな影響を与えかねません。

アメリカではその後、1988年までにほぼ全ての州が
飲酒可能年齢を21歳に戻しました。

未成年者の飲酒は、健康にも社会にも様々な影響を及ぼします。

身体が大きく成長し、学ぶべきことが多い大切な時期をアルコールで壊してしまいかねません。

特に日本人は、アセトアルデヒドを分解する酵素が少ない人種であるため
飲酒可能年齢が他国に比べて遅めなのも丁度良いのかもしれません。

まとめ

今回はお酒が未成年者の体に与える影響について解説しました。

成人に比べて未成年者への影響はとても大きいため、決して飲ませてはいけません。

例えば親戚で集まってその場のノリで飲ませるなどは絶対にやめましょう。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

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ライデン
ゲーム・アニメ・漫画・映画などの娯楽や園芸・ペット飼育と少しの筋トレをこよなく愛するインドア派。