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アミメニシキヘビ、日本の屋外に解き放たれるとどうなるのか

最近、横浜である爬虫類飼育者の元から
3.5mほどあるアミメニシキヘビが逃げ出し世間を騒がせています。
特にSNSなどでは様々な意見があります。
まずはアミメニシキヘビが現状どうなっているのかを解説します。

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これまでの流れ

  • 5月6日 21時頃、アミメニシキヘビの脱走発覚 警察へ通報
  • 5月7日 早朝から警察が捜索を開始するも雨天により15時に捜索中止
  • 5月8~12日 捜索は続くも発見に至らず

そして現在、5月14日以降は捜索が打ち切られる可能性が濃厚だそうです。

脱走したことによる影響

5月10日に、アミメニシキヘビが脱走した件により
「賃貸の契約内容が変更になりました」という紙を受け取った方が
ツイッターで何人か現れ始めました。

変更内容は「爬虫類の飼育の禁止」
または「50cm以上の爬虫類の飼育の禁止」などです。
さらにこの変更により、5月11日の時点で「爬虫類を手放す」と決めた人もいます。
結果的に特定動物を飼育していない人にまで迷惑が掛かっているという状態です。

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アミメニシキヘビの特徴

本来は熱帯地域に住むヘビのため、寒さが苦手です。
しかし、ここ数日は高い気温が続いたため行動範囲が広がっている可能性があります。

爬虫類は仮にペットとして飼育し、人間に慣れていても「懐く」わけではなく、
野生の感覚は一切失われていません。
空腹になれば仮に飼い主でも平気で襲います。
元々卵から産まれた直後から単独で生きて行く生き物なので当然ですね。

主に鳥類や哺乳類を捕食します。
鋭い歯でかみつき、直径約10cmの太い体で締め付け、
息の根を止めてから丸のみにするのが特徴です。
アミメニシキヘビは全身が筋肉の塊で締め付ける力が非常に強く、
その力は500kg以上とも言われています。
大型に成長すると1tに達する場合もあるそうです。
大の大人が数人がかりでようやく引きはがせるほど力がすさまじいため、
見つけても絶対に近づいてはいけません。

SNSにあった意見

当初、多かった意見が「警察にちゃんと通報して偉い」
(「逃げた」という事をちゃんと通報したことは評価しよう)という意見です。
ですがこれは誤りです。

まず大前提として、特定動物は逃がしてしまったら通報は義務なので
通報「するしかない」のです。
そこまでして「飼育したい」ということで申請して許可を取っている生き物なので
脱走してしまったら警察に通報するのは「当然」なのです。
例えるなら交通事故を起こしたら警察を呼ぶのと一緒で同じ義務です。

「通報して偉い」と言ってる人は
交通事故の加害者が警察に通報して偉いと言っているのと同じです。

また、怒っている近所の住人に対して
「テレビに出たがり」「話してる内容にイラっとする」などの意見がありました。
恐らく爬虫類飼育者など、爬虫類に免疫がある人の意見だと思うのですが、
周りの人間が全員爬虫類に免疫があるわけではありません。

爬虫類が苦手な人や蛇嫌いの人からしたら
「3.5mの大蛇が逃げて近場で這い回ってる」となればゾッとする話です。
実際に日本でも死亡事故が発生しているヘビなので尚更です。
犬猫のペットはおろか、小さな子供の居る人は怒って当然の事件です。
自分の物差しで一般の爬虫類への認識を測ってはいけません。

まとめ

アミメニシキヘビは熱帯地域に住むヘビであるため、
日本では越冬ができないと言われていますが
過去に1月1日の真冬に名古屋市の東山動植物園から逃げ出した
カーペットニシキヘビの子供が、半年後の7月27日に成長して帰ってきた例があるので
手放しに安心はできません。

また、冬どころか夏ですらまだ先なので
これからますます活発になることが予想されます。
仮に発見しても決して近付かずに警察に連絡しましょう。

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ライデン
ゲーム・アニメ・漫画・映画などの娯楽や園芸・ペット飼育と少しの筋トレをこよなく愛するインドア派。