仕事・人間関係

『消防団』5年間続けてわかったこと・メリット・デメリット

自分は今年で消防団6年目(満5年)で現在も現役で活動しています。
最初は「せっかくだから経験してみるのもいいかな」
と思って入団しました。

5年以上も続けていると災害の出動や行事など
様々なことを経験してきました。

ちなみに、自分の入っている消防団は、関東の中でも田舎の方なのですが
特に不真面目なところもなく、むしろ真面目過ぎるほどです。

そこで今回は、消防団に入ってわかったことや誤解
良かったこと(メリット)・悪かったこと(デメリット)を紹介します。

目次

わかったこと・誤解

消防団は活動中に酒を飲む噂

昭和中期~後期あたりは本当にあったそうです。

酒を飲んでそのまま飲酒運転で手入れを行うなど。

ただ、平成に入る頃になると消防団の組織自体が厳しくなり消防団の教育も徹底されて
そのような悪い風習のようなものは自分が入る時にはまったくなくなっていました。

訓練の後には必ず飲みに行く噂

おそらくこれは人によるとは思うのですが
自分が活動している団では活動終了後は即解散がほとんどです。

たまに午前中に出動や行事に向けての訓練があった時に近所の定食屋に食べに行くくらいで
飲みに連れていかれるようなことはありませんでした。

旅行に関する悪い噂

旅行先でコンパニオンをはべらかせて
あんなことやこんなことでウフフ・・・

みたいなことは一切ありませんでした。

おそらくですが、バブル時代のようなお金が有り余ってる時代であれば
そのようなことが行われていた団もあると思いますが
現在の消防団は自治体からの手当ても年々減少傾向で
好き勝手出来るような余裕はまったくありませんでした。

消防団≠消防士

よくある勘違いなのですが消防団は消防士ではありません。

あくまで町内会のようなもので、実際はほぼボランティアです。

たまに飲食店へ消防団員が食事に来たとクレームを入れる方がいますが
彼らはクレームを入れた人と同じ、本業を持つ一般市民です。

消防士は災害のための訓練を頻繁に行っていますが
消防団はあくまで一般人の集まりであるためガチな訓練は行事以外にはやっていません。

それでもうちの団には、火災があると消防士が到着する遥か前に消防車を出し
火災現場へ出動するやる気の塊のような人がいます。

メリット

色んな業種の知り合いを作りやすい

成人して社会に出ると、会社の同僚以外では中々知り合いを作る機会はありません。

消防団に入団すると建築業や飲食業、コンビニのオーナーなど
様々な職の人と知り合え、その職ならではの話を聞くことができるので
今まで知らなかったような面白い話を聞けたりします。

懇親会などで旨い飯が食べられる

新入団員の歓迎・退団者へのお礼を町内会と交えて行ったり
大きな行事(連合点検など)の日の夜には、料理店(寿司屋など)へ行って
打ち上げを行うのですが、普段なかなか食べられないような
高級料理にありつけたりします。

年に2回程度の自分へのご褒美代わりにいただきましょう。

飲食店やジムなどの店舗で割引などのサービスを受けられる

全国消防団応援の加盟店や、地元の消防団応援加盟店など
加盟している店では割引で利用することができます。

飲食店だけではなく、スポーツジムや自動車サービス店なんかも加盟しています。

また、この特典は家族にも適用されるため
家族の一人が消防団員であれば家族全員がサービスの対象となります。

「消防団」をよく知らない人に一目置かれる

当然ながら、未経験の人には消防団がどういう組織なのかわかりません。

中には消防職員と混同している人もいるくらいです。

消防団に所属しているという話だけで感心されることが良くあります。
(実際に火事場で本当に放水を行っているわけですが)

一般人でありながら消火活動などに参加する経験ができる

一般の民間人でありながら、消防士と同じ環境で活動ができます。

やはり間近で見る消火活動はカッコいいもので
それに負けじとこちらも消火活動を行います。

また、消防士や警察の方と共同で作業することもあります。

さすがに建物への侵入や瓦礫の捜索などは危険なので本職の人が行いますが
建物への放水は消防士より先に現場に到着して開始することがほとんどです。

消防署からの出動より、地元の詰所からの出動の方が圧倒的に速いです。

一部公務員に近い待遇を受けられることがある

準公務員であるため、特殊なケースではありますが
例えばコロナウィルスのワクチンなど

一般よりも早めに摂取できる場合があります。

消防士の引き締まった体が参考になる(筋トレ脳)

消防職員も参加した訓練などで、その動きなどを参考にすることがありますが
細身なのに筋肉質で無駄のない引き締まった体は本当に感心します。

ある意味、その体つきに感心したのが私が筋トレを始めた理由の一つでもあります。

デメリット

ポンプ操法や出初式などの行事がつらい

回ってきたら必ず拘束時間が増える行事で、ポンプ操法はおそらくどこも
市の団の数によって回ってくる年数が違うと思います。(全7分団なら7年に1回など)
10月あたりに本番がありますが、その遥か前(6~7月あたり)から
本番へ向けての訓練が始まります。

その拘束時間がとにかく多く、そして長くて
ただでさえ仕事で疲れているのに手入れの合間に行ったり
夜に訓練が始まるので非常に疲れが溜まります。

訓練の場所も放水がある関係上、詰所・消防署・訓練場など
様々な場所にいったりするので移動も疲れます。

また、1月に行われるる出初式は非常に寒いです。

ただでさえ寒いのに整列して長い行事や演説を見聞きするので
あまりの寒さで指の感覚がなくなります。

地元の祭りは消防団として警備に回るため参加できない

子供の頃、地元の祭り・盆踊りでよく遊んだ方は多いと思いますが
消防団では警備に回されるため、祭りに参加することはできません。

みんなが楽しそうにかき氷やフランクフルトなどを食べたり
ビンゴ大会のようなものに参加しているのを
遠くから眺めているくらいしかできません。

台風・大雨による川の増水・震度5以上の地震でも出動がかかる

本来、川の増水は「水防団」という別の組織の仕事なのですが
その人数は少なく、消防団が水防団を兼任する地域が多いです。

道路が冠水していると当然車は出せないので
台風が吹き荒れる中、雨合羽を着て詰所まで徒歩で行ったりします。

一応「家族優先」となってはいますが
家が吹き飛ばされるほどの台風や大雨など滅多にないので基本出動です。

また、川の増水が収まり安全圏まで水位が下がるまで活動は続くので
徹夜で詰所に籠って朝7~8時に解散なんてことも何度かありました。

やる気・プライドが高すぎる人がいる場合がある

本職ではないのに何故か本職以上にやる気がある人、いると思います。
(うちの団にはいました)

火事場では熱が入り、我先に現場へ向かって1秒でも早く活動に参加するために
同じ団員を怒鳴りつけて作業を急がせます。

やる気があるのは良いことですが、ペースを合わせるのが非常に大変です。

同じ地元であってもやはり人間関係は難しいです。

火災はいつ起こるかわからない

当然、火災はいつ起こるかわかりません。

起こらないときは本当に1年丸々起こりませんが
火災が起これば真夏の猛暑でも、真冬の極寒の中でも
深夜3~4時でも招集がかかります。

例え誤報でも出動します。(わりと誤報である確率は高いです)

1日に2件火災が起きたこともあります。

猛暑日でも火事場では銀ガッパ

消防士などが良く来ている銀色のアレです。

非常に耐火性能が高く、中に熱を通しにくいですが
そのため中の熱も外に逃げにくい構造になっています。

夏場の炎天下に着るとサウナスーツのような状態になり汗が止まりません。

自分は熱中症で倒れるまではいきませんでしたが
頭痛が酷くなったり、だるさや吐き気が出たり一歩手前まで行きました。

行事終了後の打ち上げのあと、二次会に誘われる

打ち上げで飯を食べてさっさと帰りたいのに二次会に誘われるケース。

二次会は消防団と関係なく、あくまで一般の付き合いの元行われるものです。

行くのが好きな方にはメリットかも知れませんが
自分は酒も苦手で早く自宅に帰りたいので、自動車で現地まで行き一次会で帰宅します。
(消防団員は非常勤の公務員で交通ルールにも厳しいため、酒を飲まずに済みます)

多機能の存在

かなり最近導入が始まった多機能車と呼ばれる車です。

この車を管理・出動させるのは既存の団とは別の多機能専用の団です。

しかし、団員が減っている昨今、新たに多機能専用の団員を入れるのは非常に難しいです。
ではどうするのかというと、各分団から団員を数名連れてきて
多機能の団として結成させます。


もちろん既存の分団の業務もあるため、それだけでも作業量は倍に増えるわけですが
多機能は基本火災が起きたら市全体のどこへでも出動するため
既存の団では地元だけで済んでいたものが、多機能に入った途端
市全体をカバーさせられる羽目になります。

また、各団からの選定も自分では決められず、勝手に決められます。

おそらく地域差もある

都心に近いほど、消防団には必ず入れるような昔の風習や
活動中に酒を飲むなどの悪い行いのようなものは
組織の規則が徹底されているため現在は全くないように思えます。

逆に、都心や都会から離れた山間部や集落に近いような田舎では
消防団の規則よりも、その土地の人間の考え方の方が強いため
未だに昔ながらの悪い風習は根強く残っているかもしれません。

これに関しては実際に見たわけではなく、完全に憶測でしかないのでわかりませんが
「活動中に酒」に関しては警察の目もあり、法的にも少し考えづらいです。

まとめ

以上が消防団に入ってわかったこと・メリット・デメリットでした。
普段は月1~2回の手入れ程度の活動しかないため
入ったとしてもさほど負担にはならないと思います。

「少しでも地元に貢献したい」と思ったり
活動内容が許容範囲であれば経験してみても良いと思います。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

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ライデン
ゲーム・アニメ・漫画・映画などの娯楽や園芸・ペット飼育と少しの筋トレをこよなく愛するインドア派。