SCPという単語を聞いたことはあるけど元ネタがわからない
そんな人は多いのではないでしょうか?
SCPというのは簡単に説明すると、
「異常な存在」や「現象」のことを表しているのですが、
今回はSCPがどういうものなのか、SCPに関する用語などを解説していきたいと思います。
SCPの始まり
元々SCPというのは英語圏の大型匿名掲示板4chanが発祥で
あるスレッドでの一枚の画像が始まりでした。
日本の芸術家の彫刻作品の画像を基に、都市伝説のような設定を作り
最初のSCP『SCP-173「彫刻-オリジナル』が誕生しました。
それを見た人たちが、同じように作品をどんどん作られていき(のちに「報告書」と呼ばれる)
やがて「SCP財団」という設定や世界観が作られ
今ではまとめサイトという形で、いろいろな作品が投稿されているという状態です。
元々は4chanの画像大喜利から発展したネタだったのですが
現在では世界各地で楽しまれており、それぞれの国ごとにまとめサイトが存在し
設定的な呼び方で言うと「支部」(日本支部・フランス支部・アメリカ支部など)
と呼ばれていて、それぞれの国の人たちが
オリジナルのSCP(創作)を投稿して楽しんでいるという背景があります。
SCP財団とは
SCP財団とは
- Secure(確保)
- Contain(収容)
- Protect(保護)
この3つを基本概念として掲げる架空の国家最高秘密機関のことです。
この3つの頭文字を取って「SCP財団」と呼ばれています。
簡単に言うと普通はありえないような変な物体・現象・化け物を
発見しては捕まえて管理してる組織です。
しかし、中には自然法則に反しているような物から
発見しただけでも死人が出るような化け物も存在し
そんな連中とまともにやりあったら命がいくつあっても足りません。
そこでSCP財団では
「Special Containment Procedures(特別収容プロトコル)」
と言うものを多数の協力者(という名の使い捨ての命)の元で作ります。
この頭文字を取って「SCP」と呼びます。
この辺は解説が面倒なので、単にSCPと呼ばれているものは
捕まっている化け物とか謎の物体の総称という認識で良いと思います。
SCPは一般人に知られてはいけない存在で、一般人にバレないように保護しています。
SCP財団世界(この作品の世界)では「オブジェクト」や「アノマリー」と呼ばれており
「アノマリー」は異常な存在・異常な減少などを指す非常に大雑把な用語です。
「オブジェクト」はアノマリーのうち、実際に収容に成功したものや、認定して番号を割り振ったものです。
オブジェクトクラス
オブジェクトクラスとは、そのオブジェクトの収容の難しさの目安です。
基本的なものが「Euclid」「Euclid」「Ketel」3つに分けられている
さらに+αで2つ存在し合計5つに分けられています。
- Safe(セーフ)=収容できている、危険性を管理できる
しっかりと収容できていれば安全なオブジェクト(SCP)がこれに相当します。
仮にSafeであっても、管理されていないと安全とは限りません。
例えるなら「核弾頭」のようなもので、そのまま何も保護せず置かれていたら危険ですが
しっかり管理して保管しておけば核弾頭であっても安全という事です。
Safeの中にも地球を破壊できるようなものも存在するため、管理が必要です。
- Euclid(ユークリッド)=とりあえず管理はできている・特に注意が必要
基本3つの中では一番基本となるクラスで、だいたいのオブジェクトがこのクラスです。
全てのオブジェクトは最初にこのクラスに分類された後
「収容方法が確立されたら」Safe
「収容方法がとりあえず見つかれば」Euclidのままで、
「収容方法が思いつかないけど放っておくのも危険すぎる」ものならKeterになります。
つまり「一応収容はできているが、予断を許さない」ものです。
- Ketel(ケテル/キーター)=あまりに危険すぎて最悪正解が滅亡しかねない存在
3つの中で一番危険な存在です。
収容難易度が著しく高く、ちょっとしたことですぐ逃げられ、
常に目の届くところに居ないと何をしでかすかわからない、
あるいはそもそも収容が物理的に不可能などといったオブジェクトです。
また、甚大な被害をもたらすものも多く、宇宙そのものを終焉へと導く可能性のある
非常に恐ろしいオブジェクトなども含まれています。
- Neutralized(ニュートラライズド)
何らかの事情で無効化されたオブジェクト、使用不能になった、壊れたり機能が停止したり、あるいは死んでしまったりして異常性を示さなくなった元・異常存在。
類似するオブジェクトが発見されたり、将来的に異常な性質が復活した時などのために
記録として残されています。
- Thaumiel(タウミエル)
存在そのものが最高機密とされていて、財団でも一握りの職員にしか知らされていない。
別名「反Ketel」「超Ketel」
財団の切り札的存在のため、最高機密に指定されています。
最高機密に指定されている理由は、悪用を防ぐためではなく
これの性質そのものがそもそもKetelとしか言いようのないものが多いためです。
まとめ
まとめるとSCP(SCP財団)とは、実際には存在しない組織、物体、生き物、現象のことで
世界中の人たちが考えた一つのファンタジー作品のようなものです。
今回は最低限知っていると、話題に出た時に楽しめる内容を解説しました。
SCPにはなかなか面白い内容のものや、興味深い内容のものなど数多くあります。
Youtubeなどでさらに掘り下げた内容の解説動画が上がっているので
興味のある方は是非一度観てみることをお勧めします!
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!