求人票は企業の顔と言っても過言ではありません。
例えば、ホワイト企業の求人票よりもブラック企業の求人票には
とんち話のような綺麗事っぽく書かれたフレーズが並びたてられています。
ブラック企業の求人票には特徴と共通点があります。
今回は、ブラック企業を求人票から見分ける方法を解説します。
手当が沢山並んでいる
「裁量労働制」や「みなし労働」などたくさん記載されている場合は
基本給の低さを手当てを並び立てることでごまかしている可能性があります。
ちなみに給与の最高額は全ての手当てを貰えた場合の金額である可能性が高く
基本的にハードワークになる可能性が高いです。
残業時間・平均退社時間の記載がない
ハードワークになる可能性が非常に高いです。
年間休日が100日以下
このご時世で年間休日100日以下は世間との間隔がズレていて
運営方針に疑問を持ちます。
能力より熱意を重視
「熱意」ってとても便利な言葉ですよね。
熱意があれば大量の仕事もこなせるし、残業や徹夜も
全て熱意があれば乗り越えられます!
能力がある人間は高い給与や手厚い福利厚生を与える必要があります。
それができない企業が求めるもの、それは熱意なのです。
仲間、夢、情熱、感動、やりがいなどの感情論や精神論
一見聞こえはいいですが、曖昧で中身が薄っぺらいワードを並び立てるのは
もはや根性論に近いものがあります。
しかしブラック企業はそれでいいのです。
ブラックな労働環境を乗り越えるのに本当に必要な能力は熱意と根性です。
おそらく元気いっぱいの朝礼もあります。
年収の振り幅が広すぎる
300~1,000万円など、給与の額に幅がある場合
最高額の方を貰えるのは死ぬほど残業するかありえないノルマを達成するかなど
求人票に記載されていない条件が多々ある可能性があります。
最高額を貰えるのは命と引き換えとなる危険すらあり
それでも大抵の場合は最低額の方すら貰えません。
主に不動産個人営業に多いパターンで、恐ろしいほどハードワークです。
過剰な裁量権が持てるアピール
裁量権を持たされすぎて過酷労働になります。
過剰な人物重視アピール
馬車馬のように働いてくれれば誰でもOKという意味です。
新規開拓、飛び込み営業というワードが目立たないように書いてある
新規開拓を前面に出すと応募数が集まらないため
バレないように小さく書いている
求人が1年以上前からずっと出ている・年中急募
「常に人を求めている」と言うことは
「常に人が辞めている」と言うことです。
大量採用、大量代謝の採用方針のため常に募集がかかっています。
求人票が取り下げられたと思ったらまた募集がかかり
新人が入社すれば社員が退社していく、悪い意味で「代謝の良い企業」と言えます。
社員旅行の写真が載っている
ほかにアピールできることがありません。
学歴・資格・経験不問が前面に出ている
馬車馬のように働いてくれれば誰でもOKという意味で
そうでもしないと人が入ってこないという事です。
スキルもないけど大歓迎なのは実は結構危険です。
応募職種がコンサルティング営業など横文字
ライフプライニングアドバイザーやIT促進コンサルティングなどといった
職種を横文字にするとなんとなくかっこよく見えますが、実際の業務内容は
ライフプライニングアドバイザー=生命保険の飛び込み営業
IT促進コンサルティング=インターネット回線の飛び込み営業
のことで、いわゆる普通の営業です。
人気がない職種であるゆえに、〇〇アドバイザーなど
横文字のかっこよさに頼って応募数を増やすために書いています。
若手社員が活躍中
平均年齢の低い会社は、何らかの理由でベテランの年配が辞めるか
辞めさせられている可能性があります。
すると必然的に若い人ばかりになってしまう、離職率が高いので若手しかいないのです。
若い人は体力があるので使い放題、まだ能力もないので文句も付け放題
安くて好き放題というわけです。
独立が可能
要するに社員を使い捨てている可能性があります。
例えば誰でもできる仕事しかない企業だと、ある程度の年齢まで勤めた社員を
切り捨てる事ができる制度でもあるのです。
頑張った分だけ適正に評価
頑張らないと稼げません。
試用期間6ヵ月の記載
通常の採用は試用期間3ヵ月であり、会社がリスクを背負いたくない証拠です。
アットホームな職場
ブラックな職場は、時に家のような感覚です。
夜中も休日も一緒、しょっちゅう一緒に飲みに行く、まるで家族のよう!
まさにアットホーム!
ものは言いようですね。
風通しの良い職場
一見、何でも言いやすい職場環境を表すフレーズに見えますが、
何でも言われる環境でもあります。
仕事と関係のないことでも、強風が吹き荒れたように何でも言われます。
残業なし・実働8時間
8時間とは法律で決められている労働時間なので、本来は当たり前のはずなのですが
それをわざわざ求人票に書くのは他にアピールするポイントが無いからです。
さらに酷いものでは、8時間を超えて働く分はタイムカードを押させて
労働時間としてカウントしない場合もあります。(サービス残業)
このように、ブラック企業の求人票には当たり前のことを
さも魅力的なポイントのように並び立てていることがあるので気をつけましょう。
まとめ
以上のフレーズがいくつも入っている場合はブラック企業の可能性が高いため
かなり注意しなければなりません。
求人票というのは「応募数を集めてなんぼ」の世界です。
求人票は隅から隅まで穴が空くほどしっかり確認して決断しましょう。
自分の胃に穴が空くよりマシです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!