誰しもテレビや動物園などで一度は孔雀を見たことがあると思います。
羽がとても美しく魅力的で、気品が高く、値段も高価そうな鳥に思えますが
一体どういう鳥なのでしょうか?
実は私は自宅でインドクジャクを飼育しています。
入手方法、性格・生態・鳴き声・飼育に必要な物や
自分で飼育してわかった事を今回は解説しようと思います。
インドクジャクとはどういう鳥?
インドクジャクはキジ目キジ科クジャク属に分類される鳥類です。
主にインド・スリランカ・ネパール南部・パキスタン東部・バングラデシュ西部に自然分布しています。
日本では沖縄の方で帰化してしまい、問題になっています。
価格など
生体は鳥専門店など鳥類を多く扱っているペットショップで購入でき、
10万円前後で販売されています。
実は私が飼育しているインドクジャクはヤフオクの有精卵から孵したものです。
だいたい1個4000円~5000円前後くらいが相場になっています。
主に繁殖期である4月~7月の間に出品されていることが多いです。
購入した有精卵を孵卵器に入れ、検卵などをしながら30日ほどで孵化します。
ちなみに飼育の際は特別な許可などは一切必要ありません。
インドクジャクの性格
インドクジャクは臆病です。
卵から育てましたが、近づこうとすると怖がって距離を取ります。
恐らく野生化ではオス同士で喧嘩などするかもしれませんが
我が家の飼育環境ではオスメス複数を同じ小屋で飼育しても特に喧嘩は起こりません。
インドクジャクの大きさ
最大全長 | オス230cm前後 メス90cm前後 |
体重 | オス4~6kg メス2.8~4Kg |
オスのほうがとても大きく見えますが、これは尾の羽飾りを入れた大きさです。
生態
自然化では落葉樹林やその周辺、農耕地などに生息しています。
飛ぶのは少し苦手ですが、危険を感じると飛ぶこともあります。
定着性が強く、他の土地へはあまり行かず、同じ土地で縄張りを作ります。
雑食性で、昆虫・トカゲ類・木の実・種子・雑草や葉など幅広く食べます。
夜は木の上で眠ります。
繁殖形態は卵生で、繁殖期になるとオスは単独で行動し、大きな鳴き声でメスに求愛します。
羽を広げる行為は主に繁殖のときに行われますがだけでなく
オス同士で縄張りを主張するためにも羽を広げます。
インドクジャクの鳴き声
インドクジャクの、特にオスの鳴き声は非常に大きく遠くまで響き渡ります。
「ニャオー」「エーホー」など色々な鳴き声で鳴きます。
特に繁殖期である4月~7月あたりまでに鳴き、夜鳴きもするので
住宅密集地などで飼育すると近所迷惑になってしまう可能性があります。
寿命
インドクジャクの寿命は約20年と犬や猫のように寿命の長い鳥です。
もし飼育する際は20年後まで面倒を見れるか
見れなくなった時の対処法などをあらかじめ検討することが必要です。
インドクジャクの飼育に必要なもの
実際にインドクジャクを飼育するには何が必要なのでしょう?
インドクジャクの飼育に最低限必要なものを紹介します。
- 鳥小屋(飼育小屋)
インドクジャクは基本的に屋外で飼育します。
飛ぶのが苦手と言っても、一度飛ぶと結構な距離を飛んでしまうので
やはり小屋に入れる必要があります。
小屋はニワトリを飼育するものと同じで問題ありません。
ただし体が大きいため、小屋も大きめの方が望ましいです。
オスを基準に考えると幅2m×奥行2mくらいあれば、羽を広げた時にぶつかる心配はあまりないと思います。
金網も蛇やイタチのような動物が入れない丈夫なものを良いです。
夜は木に登って眠る習性があるため、高めの位置に止まり木を設置します。
雨や風を防ぐために、しっかり場所を選んで設置しましょう。
ニワトリを飼育した経験のある方であれば、ほとんど変わらないと思います。 - 餌・水
餌はニワトリと一緒で問題ありません。
葉もの野菜のクズや雑草などもよく食べます。
撒き餌でも良いですが、餌箱があると掃除をする時に楽になります。
まとめ
インドクジャクはインコなどと比べると臆病で、あまり懐かないと思いますが
体の大きさのわりに温厚で、人間を攻撃するようなこともほぼありません。
もしかしたら四六時中一緒にいて単独飼育したら懐くかもしれませんが
基本的には観賞用の鳥と割り切りましょう。
オスの鳴き声はオスのニワトリのように非常に大きいため、
人の少ない場所で飼育するなど飼育場所も検討しましょう。
インドクジャクはとても美しい鳥で、観賞用としても何度見ても飽きません。
オスの羽は繁殖期が終わると抜け落ちるので、飾りなどにも利用できます。
ただ、やはり寿命の長い鳥なので
飼育する自信のない方は動物園などでふれあうだけにしましょう。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!