私は現在、趣味で様々なキジ科の鳥類を飼育しています。
そのため、キジ科に関しては飼育のしやすさ
入手のしやすさを認知しております。
今回は、今までに飼育した
キジ科の鳥類の飼育のしやすさ、入手のしやすさを解説します。
有精卵(種卵)の入手方法
大抵の場合、ヤフオクやピヨカンオークションなどで出品されています。
ニワトリの場合はほぼ一年中有精卵が出品されており
キンケイやニホンキジなどの他のキジ科は
繁殖期である3月~7月の出品が非常に多いです。
各種ニワトリ
飼育のしやすさ:飼育しやすい ★★☆☆☆ 飼育しにくい
入手にしやすさ:入手しやすい (品種による) 入手しにくい
チャボから天草大王のような大型品種まで
様々な種類が存在するニワトリですが、飼育の仕方は全て同じです。
一部、闘鶏に使われるような気性の荒い品種以外は基本的に穏やかで
昔から家畜・ペットとして飼育されてきたため、非常に買いやすいです。
難点は雄鶏(オス)の鳴き声が非常に大きいことです。
田舎のような人が密集していない環境であればさほど問題にはなりませんが
朝方や昼だけでなく、夜鳴きもするため
住宅密集地では近所迷惑になりやすいため、注意が必要です。
逆に雌鶏(メス)はほとんど鳴かないため、住宅密集地でも屋外飼育することができます。
また、春から秋にかけて、保温してあげれば一年中卵を産み続けるため
食用に卵を買うこともほぼなくなります。
ペットショップでヒヨコや生体が売られている他
オークションサイトでも有精卵が頻繁に出品されているため
品種にもよりますが、非常に入手のしやすい鳥です。
キンケイ・黄金キンケイ
飼育のしやすさ:飼育しやすい ★☆☆☆☆ 飼育しにくい
入手にしやすさ:入手しやすい ★★☆☆☆ 入手しにくい
色鮮やかで非常に美しい鳥です。
体自体のサイズはチャボのように小型で
尾を足すと、大きいというよりは長めになります。
性格は非常に穏やかで、ニワトリと一緒に飼育することができます。
また、基本的にあまり鳴かず、夜鳴きもしないため
住宅密集地でも屋外飼育することができます。
たまに生体を取り扱っているペットショップがある他
キジ科の中ではオークションサイトなどで比較的有精卵を入手しやすい鳥です。
主に繁殖期である4~7月に出品されています。
ギンケイ
飼育のしやすさ:飼育しやすい ★☆☆☆☆ 飼育しにくい
入手にしやすさ:入手しやすい ★★★☆☆ 入手しにくい
飼育感覚はキンケイとほぼ同じです。
性格は穏やかでほとんど鳴きません。
ただ、後から同じ部屋に別のギンケイを入れると
縄張りを主張するためかイジメが起こりやすいので注意が必要です。
ペットショップではほとんど見かけず
オークションサイトで有精卵がたまに出品されています。
主に繁殖期である4~7月に出品されています。
イワシャコ
飼育のしやすさ:飼育しやすい ★★☆☆☆ 飼育しにくい
入手にしやすさ:入手しやすい ★★☆☆☆ 入手しにくい
丸っこくて模様もペンギンのようでとてもかわいい鳥です。
性格は非常に穏やかで、他の鳥類と一緒に飼育することができます。
サイズもチャボより一回り小さく、小さめの小屋で飼育することができます。
ただし、鳴き声がやや大きく、夜も鳴くため
住宅街の屋外飼育をするときは対策が必要かもしれません。
産卵時期はキジ科の中では長めで
オークションサイトで9月くらいまで見かけます。
産卵自体は長いのですが、有精卵率が高いのは他のキジと同じく
7月~8月上旬あたりまでの印象です。
ただし、イワシャコの中でも「アルビノイワシャコ」と言う品種は
出回る数が少なく、とても高価になる傾向にあります。
コジュケイ
飼育のしやすさ:飼育しやすい ★★☆☆☆ 育しにくい
入手にしやすさ:入手しやすい ★★★★☆ 入手しにくい
性格は非常に穏やかで、ウズラに近い感覚で飼育ができます。
鳴く頻度は非常に低く、夜鳴きもしませんが
一度鳴くときはやや大き目な声で独特な鳴き方をします。
卵から孵化させる場合は、コジュケイのヒナのみだと自分から餌を食べないため
ウズラ・ヒメウズラのヒナを同時に孵化させて
コジュケイのヒナに餌の食べ方を教える必要があります。
生体販売はほぼ見かけず、有精卵の出品頻度も非常に低く
とても珍しい鳥です。
七面鳥
飼育のしやすさ:飼育しやすい ★★★☆☆ 飼育しにくい
入手にしやすさ:入手しやすい ★★☆☆☆ 入手しにくい
キジ科最大の鳥で身体が非常に大きくなります。
体が大きいため、大きめの小屋が必要になります。
ほとんど鳴くことはありませんが、オスは大きな音に反応して大きな声で鳴きます。
鳥類の本能的な習性で、 「アラームコール」と呼ばれるもので
七面鳥にはこのアラームコールが特に強く出ます。
メスは比較的穏やかな性格ではありますが
問題はオスの方で、繁殖期を迎えると急に凶暴化します。
例え卵から育てた個体で、どんなに懐いていた子でも
攻撃的な性格になるため、飼育する場合は覚悟が必要です。
世話するときに相手が強気で向かってきても、こちらも怖気づいてはいけません。
生体がショップなどで販売されていることがある他
有精卵は繁殖期になると比較的良く出品されています。
並ウズラ
飼育のしやすさ:飼育しやすい ★☆☆☆☆ 飼育しにくい
入手にしやすさ:入手しやすい ★☆☆☆☆ 入手しにくい
一般的なウズラです。
小鳥に近いくらい小型で、それほど飛ばず
性格も穏やかなため非常に飼育しやすいです。
非常に小型なため大きな小屋も必要ありません。
ちなみに、並ウズラの中でも大きい個体同士を掛け合わせた
ジャイアントウズラ・ギガントウズラという品種も存在します。
並ウズラ自体はペットショップでもよく見かけ
有精卵も頻繁に出品されているため、非常に入手しやすいです。
ヒメウズラ
飼育のしやすさ:飼育しやすい ★★☆☆☆ 飼育しにくい
入手にしやすさ:入手しやすい ★☆☆☆☆ 入手しにくい
並ウズラよりも一回り小型で、性格はとても穏やかです。
ウズラと同じく、大きな小屋は必要ありませんが
寒さに弱く、冬は保温が必要なのが難点です。
ペットショップでもよく見かけ、有精卵も頻繁に出品されています。
ズアカカンムリウズラ
飼育のしやすさ:飼育しやすい ★☆☆☆☆ 飼育しにくい
入手にしやすさ:入手しやすい ★★★★☆ 入手しにくい
ウズラとは違い、非常によく飛びます。
飼育自体は非常に簡単で、普通のウズラと差はありません。
また、寒さにも強く、屋外飼育でも越冬することができます。
ペットショップではほぼ見かけることはありません。
オークションサイトで有精卵が稀に出品されています。
ハッカン
飼育のしやすさ:飼育しやすい ★★★☆☆ 飼育しにくい
入手にしやすさ:入手しやすい ★★★☆☆ 入手しにくい
体格はキンケイより一回り大きめです。
個体差があり、卵から孵化したものを飼育していますが
オスは凄く大人しい個体がいたり
逆に攻撃的で足をしつこくつついてくる個体がいたりします。
繁殖期になるとオークションサイトで有精卵が出品されています。
しかし、出品数にムラがあり、価格の変動もやや激しい印象です。
主に繁殖期である4~7月に出品されています。
ニホンキジ・コウライキジ
飼育のしやすさ:飼育しやすい ★★★☆☆ 飼育しにくい
入手にしやすさ:入手しやすい ★★★★★ 入手しにくい
飼育感覚は他のキジ科とほぼ同じです。
オスは繁殖期になると気性が荒くなりやすいです。
入手難易度は非常に高く、オークションサイトで卵が出回るのも稀です。
コウライキジはニホンキジよりは少し入手しやすい印象です。
主に繁殖期である4~7月に出品されています。
オナガキジ
飼育のしやすさ:飼育しやすい ★★★★★ 飼育しにくい
入手にしやすさ:入手しやすい ★★★★★ 入手しにくい
名前の通り、オスは尾が非常に長くなります。
羽根を美しく維持したい場合は
尾が壁などにぶつかって痛まないよう、広めの小屋で飼育するのがおすすめです。
オスは繁殖期になると気性が非常に荒くなります。
その気性の荒さは今まで飼育したキジ科の中でトップクラスで
同居の鳥すら殺してしまうほど非常に危険な攻撃性を持っています。
無論、人間も例外ではなく
つつくだけでなく、飛び掛かって足の爪で切り傷を負うこともあります。
逆にメスは非常におとなしく、穏やかな性格をしています。
この鳥を飼育する場合は七面鳥以上に覚悟を持って飼育することをお勧めします。
オスの世話をするときは完全防備で行いましょう。
入手難易度も非常に高く、オークションサイトでもほとんど出品されていません。
インドクジャク
飼育のしやすさ:飼育しやすい ★★★★☆ 飼育しにくい
入手にしやすさ:入手しやすい ★★★★☆ 入手しにくい
尾を扇状に広げることで非常に有名な鳥です。
性格自体は温厚ですが、体が大きいため
最低でも3m×3m以上の飼育小屋が欲しいところです。
また、結構飛ぶため高さも3mほど作り、止まり木を設置すると良いです。
飼育自体は体格に似合わず非常に簡単ですが
オスの鳴き声は非常に大きく、特に繁殖期は頻繁に鳴きます。
特に繁殖期の夜鳴きが凄まじく、住宅密集地ではまず飼育できないと思います。
性格は非常におとなしく、むしろ臆病で
近づくとすぐに距離をとって逃げます。
鳥専門店では稀に生体が売っているそうです。
オークションサイトでは主に4~7月まで卵が出品されています。
飼育者が少なく、産卵数もあまり多くなく
孵化率もあまり高くないため非常に高価になりやすいです。
マクジャク
飼育のしやすさ:飼育しやすい ★★★★☆ 飼育しにくい
入手にしやすさ:入手しやすい ★★★★★ 入手しにくい
インドクジャクより少しだけ大きな体をしています。
飼育難易度はインドクジャクとほぼ同じだと思います。
オスの鳴き声に関しては、インドクジャクほどではなく
繁殖期でもあまり鳴きませんが、一度の鳴き声が非常に大きいことは変わりません。
こちらも住宅密集地では飼育は無理だと思います。
日本で一般に出回っているマクジャクは、インドクジャクとの交雑がほとんどで
純血のマクジャクはほぼ入手不可能だと言われています。
インドクジャクとの交配種であってもあまり出回っておらず
繁殖期の4~7月でもオークションサイトで卵をほとんど見ない希少な鳥です。
まとめ
今回は、実際に飼育した鳥の飼育しやすさと入手のしやすさを解説しました。
キジ科は4~7月が繁殖期で、この時期に頻繁にヤフオクやピヨカンオークションなどの
オークションサイトで出品されているので
欲しい方は狙ってみてはいかがでしょうか?
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
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