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『マヌルネコ』の生態!人懐っこい?埼玉や上野など見れる動物園を紹介

もふもふとした長い毛、短い足、全体的にふっくらとした風貌で
とても人気のあるマヌルネコ(別名:モウコヤマネコ)

マヌルネコは肉食目ネコ科ネコ亜科に属する猫の一種で
近年ではテレビアニメやSNSの影響もあり、関心が寄せられています。

今回はマヌルネコについて紹介します。

マヌルネコの生態

アゼルバイジャン、ロシア、モンゴル、インド、イラン、中国などに生息しており
とても希少な動物とされています。

体長は50~65cmほどで体のサイズは標準的な家猫よりも一回り大きいくらいです。
手足は短く、耳が横についています。

とても用心深く、自然化では人間が近づくとすぐに逃げてしまいます。

そのため、まだまだ詳しい生態はわかっていません。

イエネコは長い歴史とともに徐々に人なれしていきましたが
一方ヤマネコは気性は荒く、飼い慣らすのは難しいです。

マヌルネコも例外ではなく、他のヤマネコと同じように
あまり人懐っこいわけではありません。

大昔から生き続ける猫

マヌルネコは世界最古のヤマネコの一種とされている動物で
その歴史はとても古く、1500万年前から存在したと言われています。

また、マヌルネコの名前についている「マヌル」とは
モンゴル語に由来しており、『小さい山猫』という意味があります。

マイナス50℃の極寒でも生活できる

マヌルネコのもふもふとした長い毛にはとても優秀な防寒機能が備わっています。

標高3,000m~4,000mほどある極寒の地で生活していることが多いので
その厳しい寒さを乗り越えるための冬毛を持っており
夏毛の時よりもふもふ感が増し、全体的にまん丸とした姿になります。

また、冬に向けて脂肪を蓄えることにより、極寒の厳しい環境下でも
生存することができます。

毛色が季節によって変化する

マヌルネコは、夏毛と冬毛によって毛色が変化します。

元々、体全体を灰色の毛がおおいつくしていますが
冬毛になると、この灰色がさらに濃くなり、体の模様が見えづらくなるほどです。

特に違いがわかりやすい部分がお腹にある横じまです。

夏毛の場合でも確認しづらい個体もいますが、冬毛になるとこの横じまが
熱い毛に覆われてしまうので、さらに見るのが難しくなります。

昼間は基本寝ている

マヌルネコは昼夜問わず行動する動物ですが、捕食者から身を守るため
明け方や夕方以降の暗くなってから行動することが多く
主に昼間は寝て過ごしています。

通常は岩の割れ目や岩陰で休んでいますが、アナグマやキツネが掘った穴を利用して
休憩することもあります。

ちなみにマヌルネコは、身の危険を感じると
音を立てないよう地面に腹ばいになり、身をかがめて
敵が去っていくのを待つ習性があります。

狩りのスタイルは待ち伏せ

マヌルネコの狩りは、待ち伏せが一般的です。

何故待ち伏せを行うのかというと、体がぽっちゃりしているので
走るのがあまり得意ではなく、持久力もあまりないため
獲物に逃げられてしまうからです。

そのため、岩陰に隠れたり、獲物の巣穴の前に陣取って
襲い掛かるタイミングを見計らっています。

主にウサギ・ネズミ・鳥・リスなどを捕食しています。

ネコ科には珍しい瞳孔の動き

マヌルネコは、他のネコ科とは少し異なる瞳孔の動きを見せます。
瞳孔とは、目に入る光の強さによって

開いたり閉じたりを繰り返す器官のことです。

通常、ネコ科の動物は明るいところにいると
瞳孔が縦長に細くなる特徴がありますが、マヌルネコは丸い状態のまま
瞳孔の収縮を行います。

何故、他のネコ科動物と異なる瞳孔の動きをするのかについては
現在もわかっておらず、研究が続けられています。

飼育が難しい

マヌルネコは、日本でも複数の動物園で飼育されています。
通常、飼育下での寿命は11年程度と言われています。

しかし、元々標高が高く寒い地域に生息しているためなのか
病原体に対する免疫が弱く、感染症などに感染し
死んでしまうことが多いです。

また、繁殖にも力がそそがれていますが、産まれたばかりの赤ちゃんは
成体よりも免疫が弱いため、感染症の犠牲となってしまうケースが少なくありません。

非常に希少な動物

マヌルネコは、1900年代に毛皮の防寒性やその美しさから
狩猟の対象とされてきた歴史や、餌となる小動物の駆除の影響で
現在では生息数が著しく減少傾向にあります。

そのため、国際自然保護連合IUCNの準絶滅危惧種に指定され
保護の対象とされている動物です。
ペットとしての飼育は不可とされており、日本では2021年現

  • 旭山動物園(北海道旭川市)
  • 埼玉県こども動物自然公園(埼玉県東松山市)
  • 上野動物園(東京都)
  • 東山動植物園(愛知県名古屋市)
  • 王子動物園(兵庫県神戸氏)
  • 那須どうぶつ王国(栃木県)
  • 神戸どうぶつ王国(兵庫県神戸市)

の7施設のみで見ることができます。

しかし、飼育されている個体数もあまり多くなく
繁殖の成功に期待が寄せられています。
生きたマヌルネコを見ることができるのはとても貴重なことなのです。

まとめ

以上、マヌルネコの紹介でした。
基本的に人に懐きづらい動物ですが、栃木県の那須どうぶつ王国のマヌルネコなど
一部人懐っこいマヌルネコなどもいます。

もし興味がありましたら、是非一度見に行ってみてはいかがでしょうか?
ここまで読んでいただきありがとうございました!

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ライデン
ゲーム・アニメ・漫画・映画などの娯楽や園芸・ペット飼育と少しの筋トレをこよなく愛するインドア派。